アイスホッケーの南北合同チーム、スウェーデンと強化試合
仁川(CNN) 9日開幕の平昌(ピョンチャン)冬季五輪への出場が決まった韓国と北朝鮮による女子アイスホッケーの合同チームは4日、初の強化試合でスウェーデン代表チームと対戦した。
試合はソウル近郊の仁川(インチョン)で開催された。合同チームにとって大会前の強化試合はこれが唯一の機会。韓国から23人、北朝鮮から12人の選手が、朝鮮半島の地図に「コリア」の文字が入ったユニフォームで出場した。
試合前にはスウェーデン国歌に続き、朝鮮民謡の「アリラン」が演奏された。
結果は、昨年の世界ランキング5位のスウェーデンが3対1で勝利。合同チームは結成後の練習期間がわずか数日しかなかったものの、強豪を相手に健闘した。
韓国と北朝鮮は開会式でも統一旗を掲げて合同で入場するなど、融和ムードが高まっている。しかし北朝鮮が核開発問題で譲歩する兆しはなく、大会前に軍事パレードも計画している。
試合会場のスタジアム前では、北朝鮮との五輪参加に反対する約100人のグループが抗議デモを展開した。「韓国は苦労して五輪開催のチャンスを得たのに、国旗を掲げることもできないなんて」と話す参加者もいた。
これに対して親北朝鮮派のグループは統一旗を掲げ、「朝鮮半島の平和への第一歩になる。五輪はだれもが政治、文化の違いを超えて一つになる行事のはず」と訴えた。