米NBA王者、ホワイトハウスでなく博物館を「表敬訪問」
ワシントン(CNN) 米プロバスケットリーグ(NBA)の昨シーズン王者となったウォリアーズは27日、優勝チームの恒例となっているホワイトハウスへの表敬訪問に代えて、首都ワシントンの博物館を訪れることになった。
米紙ニューヨーク・ポストによると、主力のクレイ・トンプソン選手が26日夜、記者団に語った。ワシントン市内の高校生らとともに「国立アフリカ系米国人歴史文化博物館」を見学するという。
同選手は「ホワイトハウス訪問は大きな栄誉だが、我々としてはほかの理由から行くことに抵抗を感じた」とコメント。「政治問題にするつもりはない」としたうえで、生徒たちを同博物館へ連れて行き、「これまでの人生で学んだことを教えたい。できれば良い思い出をつくってあげたい」と語った。
トランプ大統領が昨秋、米プロフットボールリーグ(NFL)の一部選手による国歌斉唱での起立拒否を非難したことに対して、ウォリアーズのスター、ステフィン・カリー選手が強い反発を示し、ホワイトハウス表敬訪問には参加したくないと発言。これに対してトランプ氏がツイッターで、ウォリアーズへの招待取り消しを宣言していた。
ホワイトハウスではトランプ氏の就任以来、プロのスポーツ選手らが相次いで表敬訪問を辞退している。今月初めにNFL王者決定戦スーパーボウルを制したイーグルスでも、複数の選手が招待を拒否する意向を示している。