クイーンの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」、興収初登場1位
ニューヨーク(CNN) 英国が生んだ伝説のロックバンド、クイーンの成功を描く伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」が、公開1週目の週末に北米で推計5000万ドル(約57億円)の興行成績を記録し、興収首位に立ったことが5日までに分かった。
世界規模の興収は1億4170万ドル。当初米国での初週の興収は約3500万ドルと予想されていた。ミュージシャンの伝記映画としては素晴らしい滑り出しとなった。
映画では、圧倒的な存在感を放ったリード・ボーカルのフレディ・マーキュリーをラミ・マレックが熱演。公開前の時点で批評家による作品の評価は二分していたが、ふたを開けてみれば多くの観客を呼び込んだ形だ。マレックをアカデミー賞の有力候補に推す声も上がっている。
調査会社コムスコアのシニアメディアアナリスト、ポール・ダーガラベディアン氏は「ボヘミアン・ラプソディの予想を上回る興収は、観客らが自らの感情に基づいて映画を選んでいることを証明している。批評家が何を言っても、あまり関係がない」と分析。クイーンの楽曲とそれらを生み出したフレディ・マーキュリーに引き付けられた本物のファンの存在が興行成績を押し上げたと述べた。
ハリウッドの興収は先週末にも予想以上の伸びを示した。「アリー/スター誕生」、「ヴェノム」、「ハロウィン」といった作品の人気が高まり、10月の興収記録の更新につながっていた。