サッカー選手、試合中にファンから襲われるも決勝点記録 英
(CNN) 10日に行われたサッカーの英イングランド2部リーグの試合で、ピッチにファンの男が乱入し、選手の1人に襲い掛かる事件が起きた。当該の選手は頭部を殴られたもののその後もプレーを続け、試合の決勝点を決める活躍を見せた。
事件はともにイングランド中部のバーミンガムを拠点とするバーミンガム・シティーとアストン・ヴィラとのダービーマッチで起きた。開始から10分後、バーミンガム・シティーのサポーターが陣取るスタンドから男が1人ピッチに飛び出し、アストン・ヴィラのジャック・グリーリッシュ選手の頭部目がけて後ろから腕を振り下ろした。
男は駆け付けた警備員に取り押さえられ、ピッチの外に連れ出された。
両チームの選手は乱入に対して怒りをあらわにしていたが、試合は数分後に再開。プレーを続行したグリーリッシュ選手はこの試合唯一となるゴールを決め、チームを勝利に導いた。
地元警察はツイッターで、グリーリッシュ選手を襲った男を逮捕したことを明らかにした。試合後は両クラブとも乱入を非難する声明を発表。バーミンガム側はグリーリッシュ選手に対する謝罪を表明した。
リーグを統括する機構の広報担当者は、「個人による無思慮な行動」と乱入を糾弾する一方、「関係するあらゆる団体と連携して問題に対処し、選手並びに審判らのピッチ上での安全を確保する」考えを示した。