女子サッカー中国代表、遠征先の豪州でホテルに隔離 新型ウイルスの影響
(CNN) 女子サッカーの中国代表チームが、試合で訪れたオーストラリアのホテルで、検疫のため隔離されていることが30日までに分かった。中国湖北省武漢市を発生源とする新型コロナウイルスの感染を防ぐための措置で、来月5日まで隔離する方針だという。
チームが隔離されているのは東部クイーンズランド州ブリスベンにあるホテル。東京五輪への出場権をかけた最終予選を戦うため飛行機で同市に到着したチームは、その後シドニーに移動して試合に臨む予定だった。
最終予選は当初、武漢で開かれることになっていたが、新型コロナウイルスの影響を考慮し南京、シドニーへと会場が変更された。
クイーンズランド州保健当局の責任者によると、隔離の対象者は32人。全員体調は良好で、感染の症状は出ていないという。保健当局のスタッフもホテル入りして対応にあたっている。
同責任者は、ホテルの従業員や他の宿泊客にも状況を周知し、適切な環境を整えていると強調。誰もリスクにさらされていないとの認識を示したうえで「もし症状の表れた人がいれば病院へ搬送する。接触者の追跡も行う」と説明した。
オーストラリアではこれまで、新型コロナウイルスへの7人の感染を確認した。中国国外で感染が確認されたケースは計91件となっている。
女子サッカーの中国代表は来月3日にタイと対戦する予定だった。