「天国への階段」めぐる著作権裁判、レッド・ツェッペリンが勝訴
(CNN) 英ロックバンド、レッド・ツェッペリンの代表曲「天国への階段」が盗作だったとして訴えられた著作権裁判で、米第9巡回区控訴裁判所は9日、同曲は著作権を侵害していないとした陪審評決を支持する判決を言い渡した。
原告側は「天国への階段」の一部について、米ロックバンド、スピリットの1968年の楽曲「トーラス」の盗作だったと主張。ギターが奏でる「天国への階段」のイントロ部分が著作権の侵害に当たるとして、2014年に訴えを起こした。
スピリットのギタリストで「トーラス」を作曲したランディ・ウルフ氏は1997年に死去しており、この裁判にはかかわっていない。裁判は、ランディ・クレイグ・ウルフ財団を代表するジャーナリストのマイケル・スキッドモア氏が原告となって起こしていた。
2016年の陪審評決はスキッドモア氏の訴えを退けたが、第9巡回区控訴裁判所は18年、裁判官3人の合議で審理のやり直しを命じた。この判断を不服とするレッド・ツェッペリン側は、裁判官の数を増やして再審理を行うよう求め、19年9月に裁判官11人による審理が行われていた。
「裁判と控訴のプロセスは、天国への階段を上る長い道のりだった」。マーガレット・マッキューン裁判官は、73ページの判決文の中でそう記している。