スター・ウォーズ俳優のボイエガさん、抗議デモのスピーチで涙 ロンドン
ロンドン(CNN) SF映画「スター・ウォーズ」シリーズの直近3部作に出演した俳優のジョン・ボイエガさんが3日、黒人男性ジョージ・フロイドさんの死に抗議して英ロンドンで開かれたデモに参加した。
英国系ナイジェリア人のボイエガさんは、今こそ人種の平等を要求すべき時だと訴えている。
ロンドン中心部のハイドパークでは悪天候の中、全米で広がる抗議運動に連帯してデモ行進が行われた。集まった数千人を前にメガホンを取ったボイエガさんは、「黒人の命は今までもずっと大切だった」「僕たちはずっと大切な存在だった。いつも何か意味があった。僕たちは構わずに成功してきた。そして今こそ、その時だ。僕はもう待たない」と語りかけた。
“Black lives have always mattered. We have always been important. We have always meant something. We have always succeeded regardless. And now is the time. I ain’t waiting,” @johnboyega just told #BlackLivesMatter protesters in London’s Hyde Park pic.twitter.com/P49cbwIp6P
— Haley Ott (@haleyjoelleott) June 3, 2020
「黒人なら誰だって、自分が初めて黒人だと思い知らされた時のことを覚えている」「ここにいる黒人は誰もが、自分が黒人だと人に思い知らされた時のことを覚えている」。
ボイエガさんは時折涙で声を詰まらせながらそう続け、米国で警官に殺害された何人もの黒人男性や、人種差別に根差す犯罪のために命を落とした10代の少年、英国で警官に射殺された男性の名を次々に挙げて、「これがどれほど苦痛かを皆さんに分かってほしい」と訴えた。
一方で、「ものすごく大切なのは、この運動をコントロールし続けること、そしてできる限り平和的にすること」と強調し、「相手は僕たちがしくじることを望んでいる」と言い添えた。
抗議デモはここ数日で欧州や世界各地に広がり、米国のデモに連帯を示すと同時に、自分たちの国の人種差別にも脚光を浴びせている。