ホワイトハウス、トランプ氏のインタビューをネット公開 CBSは合意違反と批判
ニューヨーク(CNN Business) 米ホワイトハウスは22日、CBSニュースの番組「60ミニッツ」とのトランプ大統領のインタビューを、25日の放送に先立ちインターネット上で全編公開した。これに対し、CBS側はホワイトハウスによる合意違反と批判している。
CBSニュースは声明で、ホワイトハウスによる映像公開を「前代未聞」と批判しつつ、「それでも『60ミニッツ』は完全かつ公正で、文脈を正しく伝える報道を続けていく」と述べた。
トランプ氏は数日前から示唆してきた通り、フェイスブック上で38分間のインタビュー映像を公開。さらに、ホワイトハウスでインタビューを行ったCBSの記者レスリー・スタール氏への怒りをぶちまけた。その後、スタール氏がペンス副大統領と行ったインタビューの映像も公開した。
CBSニュースによると、ホワイトハウスは同局と同時にインタビューの様子を撮影したが、映像は記録目的での使用に限ることに同意したという。この合意について現時点でホワイトハウスのコメントは得られていない。
トランプ氏は22日、フェイスブックへの投稿で、全編の動画はスタール氏の側の「偏向と憎悪、無礼さ」を示していると主張した。ただ、公開された映像には、スタール氏が新型コロナウイルスなどのテーマについて厳しい質問を投げかける様子しか映っていない。
CBSニュースは声明で、「60ミニッツ」について「視聴者に毎週、持ち前の公正で深い報道と有益な文脈を伝える番組として広く尊敬されている」と説明。スタール氏については、「大統領とのインタビューに関してこれほど経験を持つジャーナリストは少ない」としている。