「ゴジラvsコング」が公開3日で興収35億円、コロナで苦境の映画界に朗報
ニューヨーク(CNN Business) 米ワーナー・ブラザースの新作映画「ゴジラvsコング」が公開から3日間で3220万ドル(約35億円)の興行収入をあげたことがわかった。新型コロナウイルスの流行で苦境にある映画業界にとっては久しぶりの朗報となった。
「ゴジラ」と「キングコング」が激突する「ゴジラvsコング」の公開初週の興収は、コロナ禍で公開された作品の中で最多となった。
ワーナーによれば、5日間の休みとなった週末の北米市場での興行収入は4850万ドルだった。
この数字は5日間で約2000万ドルという市場の予測を大きく上回るものとなった。窮地にある映画業界にとっては状況の好転を示す可能性のある希望の兆しといえそうだ。
調査会社コムスコアによれば、新型コロナウイルスが流行するなかで公開された映画で公開最初の週末の成績が最も良かった作品は昨年12月に公開された「ワンダーウーマン1984」で、最初の3日間の興行収入は1670万ドルだった。
映画情報サイト「ボックスオフィス・ドット・コム」のアナリストはCNN Businessの取材に対し、「我々はまだ危機を抜け出ていない」としながらも、映画館運営者は新しい命を感じ、制作会社も劇場で映画を公開することにもっと多くの自信を持つだろうとの見方を示した。
公開初週の週末の成績が4850万ドルというのは平常時なら通常は祝杯を挙げるほどではないものの、新型コロナウイルスの流行によって映画館は1年以上にわたって大きな打撃を受けている。映画業界は世界中で映画館の閉鎖を余儀なくされたほか、映画会社は大作の公開を延期していた。