ペンス前米副大統領、大手出版社と巨額の出版契約結ぶ
ワシントン(CNN) 米国のペンス前副大統領が大手出版社のサイモン・アンド・シュスターとの間で書籍2冊を出版する巨額の契約を結んだことが8日までに分かった。トランプ前政権の中枢にいた人物がこれほどの大型契約にサインするのは初めてに近いケースとなる。
出版業界に携わる2人の人物がCNNに明らかにしたところによると、ペンス氏の契約の規模は300万~400万ドル(約3億3000万~4億4000万円)だという。
出版業界はトランプ前政権の上位メンバーに名を連ねた人物を著者に迎えるにあたって問題も抱えているとされる。
業界で高い地位を占める情報筋によれば、懸念材料はこれらの書き手が真実を語ると信用できるかどうか、出版社に損害を与えるような反発を招きはしないかといった点だ。
最近ではトランプ前政権の元関係者が執筆を希望しても、契約に至るハードルは他の書き手よりも高く設定されているのが実情だという。
ペンス氏以前では、大統領顧問を務め昨年8月にホワイトハウスを去ったケリーアン・コンウェイ氏が大手出版社と出版契約を結んだと報じられている。
ペンス氏の代理人は出版契約に関するコメントを避けた。ただ同氏は2024年の大統領選への出馬を示唆する動きを見せており、7日には新たな政治団体を立ち上げる意向を表明した。
この団体の顧問には上記のコンウェイ氏やニュート・ギングリッチ元下院議長と妻のカリスタ氏、国家経済会議(NEC)の委員長を務めたラリー・カドロー氏など、トランプ氏の盟友や元閣僚が顔をそろえている。