会見拒否の大坂なおみ、罰金165万円 テニス全仏オープン
(CNN) 女子テニスの大坂なおみ選手が30日、全仏オープン1回戦の試合後の記者会見を拒否したことに対し、大会主催者が1万5000ドル(約165万円)の罰金を科した。
大坂選手は全仏オープン開幕を前に、アスリートの心の健康が無視されているとして、大会中の記者会見には応じないと表明。罰金が科される可能性を念頭に、その全額が心の健康を扱う慈善団体に寄付されることを希望すると述べていた。
主催者は声明で、大坂選手に再考を促し、本人の身心の状態を確認して具体的な問題と対策を把握するために対話を試みたが、うまくいかなかったと主張した。
全豪、全仏、ウィンブルドン、全米のテニス四大大会の主催者が共同で同選手に文書を送り、大坂選手を含むすべてのアスリートの健康状態を重視すると改めて表明。さらに、義務を果たさないことで処分を受ける可能性があること、そのルールはすべての選手に対して平等に適用されることを指摘したという。
大坂選手はパトリシア・ティグ選手に勝ち2回戦進出を決めた/Julian Finney/Getty Images Europe/Getty Images
主催者らによれば、規定違反が繰り返された場合、大会出場停止の処分を受ける可能性もある。
大坂選手はこの日、女子シングルス1回戦でパトリシア・ティグ選手(ルーマニア)にストレートで勝ち、2回戦進出を決めた。