米女子ハンマー投げ選手、批判に回答 「国が嫌いとは言っていない」
(CNN) 「活動家のアスリート」を自認する米国の陸上ハンマー投げの女子選手が、国内大会での表彰式の壇上で国歌が流れたことに抗議し、ただ1人国旗の方へ体を向けず立ち尽くして見せた件で、政治家などから批判の声が上がったのを受け、選手本人が「国が嫌いだと言ったわけでは絶対にない」とコメントした。
このグウェン・ベリー選手は26日、オレゴン州ユージーンで開催された大会で3位に入賞したが、表彰式の壇上で米国国歌が流れる間も国旗には向かわず、スタンドを見ていた。その後で、「活動家のアスリート」を意味する文言が書かれたTシャツを頭上に掲げた。
自分が壇上にいる間に国歌が流れたことについて、同選手は「仕組まれたものだ」との見方を示している。3位入賞を果たしたことで、ベリー選手は来月開催される東京五輪への出場権を獲得した。
大会を通じ、国歌は毎夕1回流されていた。スポーツ専門局ESPNによるとベリー選手は、自分たちが壇上に上がる前に国歌を流すと言われていたにもかかわらず、実際はそうではなかったとして不満をあらわにしていた。
ロイター通信によると、全米陸上競技連盟(USATF)の広報担当者は国歌について、毎日事前に決まったスケジュールに従ってかかることになっており、選手らが壇上に上がるのを待って流したわけではないと説明した。