サッカー選手が試合中に審判の頭蹴る、殺人未遂で起訴 ブラジル
(CNN) 南米ブラジルでこのほど、サッカー下部リーグの試合中に審判の頭を蹴った選手が逮捕され、殺人未遂で起訴された。審判は意識を失い、救急車で病院に搬送されたが命に別条はなかった。
逮捕されたのはリオグランデドスル州選手権2部のサンパウロRSでプレーするウィリアム・リベイロ選手。4日に行われたグアラニとの試合の後半、審判を務めていたロドリゴ・クリベラーロ氏に襲い掛かった。
頭を蹴られるなどして意識を失ったクリベラーロ氏は救急車で病院へ運ばれた。その後は複数の検査と経過観察を受け、5日に退院している。
クリベラーロ氏は地元ラジオ局の取材に対し、「(何が起きたのか)よく覚えていない。同僚の審判の話では、私は彼(リベイロ選手)にイエローカードを出した。彼に殴られて地面へ倒れ、蹴られて意識を失った」と説明した。
さらに「この選手には治療が必要だ。全く抑えが効かない。長く拘留しておくのが妥当だ」と付け加えた。
リオグランデドスル州は4日に声明を出し、この件について捜査を開始したと明らかにした。一方サンパウロRSは、襲撃を「非常に恥ずかしく思う」とし、リベイロ選手との契約を解除したと発表した。
ベナンシオアイレス市の警察署長によると、リベイロ被告は5日に勾留施設から釈放された。弁護士はついておらず、州の公選弁護人が事件を担当するという。
被告自身は現時点で公にコメントを出していない。