オルティス氏、米野球殿堂入り レッドソックスの英雄
(CNN) 米大リーグのボストン・レッドソックスで活躍したデービッド・オルティス氏が25日、有資格1年目で米国野球殿堂の殿堂入りメンバーに選出された。オルティス氏は「ビッグ・パピ」の愛称で親しまれ、ビッグゲームに強いバッターだった。
サンフランシスコ・ジャイアンツの名選手バリー・ボンズ氏とレッドソックスの元エースのロジャー・クレメンス氏は資格最終年だったが、全米野球記者協会の投票で落選した。両選手を巡っては運動能力強化薬物を使用していたとのうわさが絶えない。
オルティス氏はミネソタ・ツインズで6シーズンプレーした後、2003年に27歳でレッドソックスに加入した。
13年のワールドシリーズでは16打席で打率6割8分8厘、2本塁打の驚異的な活躍を見せて最優秀選手賞(MVP)に輝いた。04年と07年にもレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献。04年の優勝は86年ぶりだった。
オルティス氏は選出を受け、「ボストンにたどり着くまでに(マイナー時代を含め)10年かかったが、レッドソックスのユニホームを着た14年間は私の人生で最高の時だった。(86年間ワールドシリーズ制覇から遠ざかっていた)呪いを解き、16年の引退までにさらに2回の優勝を経験した。何とも甘く美しい旅だった」とコメントした。
球宴出場10回を誇るオルティス氏は、7月24日にニューヨーク州クーパーズタウンで殿堂入りを果たす予定。投票での得票率は77.9%で、選出に必要な75%をわずかに上回った。