サッカーW杯予選、ポーランドがロシア戦を拒否
(CNN) ポーランド・サッカー協会のクレシャ会長は26日、ワールドカップ(W杯)欧州予選のプレーオフで来月予定されていた対ロシア戦を拒否すると表明した。
クレシャ氏はツイッターに「これ以上の言葉ではなく、行動を起こす時だ」と書き込み、ロシアのウクライナ侵攻に抗議して試合を拒否すると言明。スウェーデン、チェコとの間で、国際サッカー連盟(FIFA)に共同声明を出す交渉を進めていると述べた。
プレーオフでは、来月24日にポーランド代表チームがモスクワでロシアと対戦。勝ち上がった方が、同29日に自国でスウェーデン対チェコの勝者と対戦することになっている。
スウェーデンのサッカー協会も26日、「ロシアとのプレーオフには開催地にかかわらず出場しない」とする声明を発表。FIFAに対してロシアが出場する来月の試合を中止するよう強く求め、「この狂気が続く限りロシアの参加はあり得ない」と主張した。
ポーランド代表で独バイエルン・ミュンヘンに所属するレバンドフスキ選手は、ツイッター上でクレシャ氏の発言に「正しい決断だ」と同意し、「ウクライナへの軍事侵攻下でロシア代表と対戦することは考えられない。ロシアの選手やファンに責任はないが、何事もないふりはできない」と述べた。
ポーランド代表チームも協会の決断を支持する共同声明を発表。ウクライナの首都キエフのチームに所属するチームメートのケジオラ選手は今も家族と現地にいるとして、安否を気遣った。
ポーランドとスウェーデン、チェコの協会は24日、FIFAと欧州サッカー連盟(UEFA)への共同声明で、ロシアで開催予定の試合を他国に変更するよう求めていた。