ジョニー・デップ、アンバー・ハードとの訴訟で勝利 双方に名誉毀損あったと認定

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アンバー・ハードさん(右)とジョニー・デップさん/Jim Lo Scalzo/Jim Watson/Pool/AFP/Getty Images

アンバー・ハードさん(右)とジョニー・デップさん/Jim Lo Scalzo/Jim Watson/Pool/AFP/Getty Images

(CNN) 米俳優で元夫婦のアンバー・ハードさんとジョニー・デップさんが互いに名誉毀損(きそん)で訴えていた訴訟で、米バージニア州フェアファックス郡の裁判所の陪審は1日、双方に責任を認める評決を下した。ただ、損害賠償はデップさんの受け取る金額がはるかに大きく、デップさんが勝利した形となった。

デップさんは元妻のハードさんが書いた2018年の米紙ワシントン・ポストの論説記事を巡りハードさんを提訴。ハードさんは記事の中で自身を「家庭内虐待を代表する公人」と記述していた。デップさんを名指ししてはいないが、この記事が原因で多額の収入が得られた配役を失ったとデップさんは主張した。

一方ハードさんは、虐待の主張に対するデップさんの弁護士の発言で名誉が傷ついたとして、デップさんを逆に提訴していた。

陪審はハードさんがワシントン・ポストの記事中の3つの発言で、デップさんが弁護士の1つの発言で相手方の名誉を棄損したと認定した。ハードさんには1000万ドル(約13億円)の損害賠償と500万ドルの懲罰的損害賠償の支払いを、デップさんには200万ドルの損害賠償の支払いを命じた。バージニア州の懲罰的損害賠償の上限は35万ドルのため、裁判官が評決の懲罰的賠償の金額を35万ドルに引き下げた。

デップさんは5000万ドル、ハードさんは1億ドルの損害賠償を相手方に請求していた。

判決が読み上げられる間、ハードさんは視線を落としていた。デップさんは法廷にいなかった。

評決発表後にメディアに話すデップさんの弁護士/Tom Brenner/Reuters
評決発表後にメディアに話すデップさんの弁護士/Tom Brenner/Reuters

デップさんは評決後の声明で「陪審が私の人生を元に戻してくれた」「最初からこの裁判の目的は、結果がどうなろうと真実を明らかにすることだった。真実を話すことが私が自分の子どもや私を断固支援してくれた人々に対する私の責務だ」と述べた。

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