「トップガン」続編、予告編で消えた台湾の旗が復活

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「トップガン マーヴェリック」/Paramount Pictures/Everett Collection

「トップガン マーヴェリック」/Paramount Pictures/Everett Collection

香港/台北(CNN) このほど封切りを迎えた米映画「トップガン マーヴェリック」で、予告編では消えていた台湾の旗が元通りになっていることが分かった。台湾と中国との緊張関係が高まる中、作品の中国本土での公開が危ぶまれるとの見方も出ている。

1986年のヒット作の続編となる今作では、米俳優トム・クルーズさんが自身の代名詞となったピート・「マーヴェリック」・ミッチェルの役で再び主演。公開初週末を含む4日間の国内興収で過去最高を記録するなど、クルーズさんの40年のキャリアでも最高の滑り出しとなった。

劇中で主人公が着るおなじみのジャケットの背中には、台湾の旗をあしらったものを含むパッチが付いている。

当初、2019年に公開された予告編では、1作目のジャケットに付いていた日本の国旗と台湾の旗をあしらったパッチが同じような色を使った別のシンボルマークに入れ替えられているように見えていた。

この時の処理には一部の批評家が怒りの声を上げ、変更によって中国当局の検閲や同国IT大手、騰訊(テンセント)に配慮したのではないかとの臆測が浮上した。当時はテンセント子会社のテンセント・ピクチャーズが同作に出資していた。

しかし現在、同社は作品から手を引いている。米紙ウォールストリート・ジャーナルが先週、身元を明かさない情報筋を引用して伝えたところによれば、テンセントは19年後半、中国と米国との地政学的懸念を理由に作品の出資者としての役割を辞退したという。

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