ナダル、腹部けがでウィンブルドン準決勝を棄権 キリオスが決勝へ
(CNN) 男子テニスのラファエル・ナダル選手が腹部の負傷でウィンブルドンを棄権した。
四大大会(グランドスラム)で通算22回優勝しているナダル選手は、8日に行われる準決勝でニック・キリオス選手と対戦する予定だった。ナダル選手の棄権を受けてキリオス選手は不戦勝で決勝へ進み、ノバク・ジョコビッチ選手またはキャメロン・ノリー選手と対戦する。
ナダル選手は7日の記者会見で「この大会を辞退しなければならない。(腹部の)筋肉が切れている」と説明した。
ナダル選手は一日かけて何をすべきか考えたが、試合続行は「理にかなわない」と判断したと述べた。
「続けるとけががますますひどくなる」と話し、悲しい心中を吐露した。
ナダル選手は優勝するためには準決勝と決勝の2試合に勝たなければならないことが、決断の一因であったことをほのめかした。
「2試合勝つことはできないと思う。状態をさらに悪化させるかもしれない中で、目標を達成するために必要なレベルでプレーする力がないまま試合に臨みたくない」と語った。
3〜4週間での回復を見込んでおり、今後のトーナメントへは予定通り出場できるとの見通しを示した。
ナダル選手は1週間ほど前からけがに悩まされていたが、6日に行われたテイラー・フリッツ選手との準々決勝で悪化したという。試合には3―6、7―5、3―6、7―5、7―6で勝ったが、時折、腹部の負傷に苦慮している様子だった。
ウィンブルドンで2度の優勝を誇るナダル選手は、第2セット中にトレーナーを呼んで状態を確認し、最終的にはメディカル・タイムアウトを取って治療のためにコートを一時離れた。