ピッチにファンが乱入して選手を殴打、サッカーの試合中止に コロンビア
(CNN) 南米コロンビアで12日に開催されたサッカー試合の開始直後、ファンの1人がピッチに乱入して選手を殴り、選手も殴り返す騒ぎがあった。これを受けて試合は中止された。
1部リーグのデポルテス・トリマが、本拠地トリマ県のスタジアムでミジョナリオスFCと対戦した。試合開始のホイッスルが鳴った直後、かつてデポルテス・トリマに所属していたミジョナリオスFCのダニエル・カターニョ選手が襲われた。
ファンはピッチに駆け込み、カターニョ選手を後ろから殴った。同選手はこのファンを追いかけて殴り倒し、審判から退場命令のレッドカードを受けた。
ダニエル・カターニョ選手(青いユニホーム)=2022年11月 /Daniel Garzon Herazo/NurPhoto/Shutterstock
現場のビデオには、ファンが警察に連れ去られる姿が映っている。
ミジョナリオスFCはこの騒ぎを受け、選手らの安全が保証されないとして、試合の続行を拒否した。
警察責任者と審判チーム、リーグ事務局もこれに同意した。事務局は13日、ピッチ内やその周囲でのあらゆる暴力行為を拒否するとの声明を発表。懲戒委員会に報告したことを明らかにした。
デポルテス・トリマは声明で、スタジアムの観客らの理解と忍耐に感謝すると述べた。CNNは乱入したファンへの処罰を予定しているかと尋ねたが、コメントは得られていない。
トリマ県の当局者は地元メディアに、このファンは処罰を受けるだろうと語ったが、具体的な内容には言及しなかった。