コロンビア大統領選、左翼ゲリラ出身のペトロ氏が勝利へ

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NurPhoto/NurPhoto/NurPhoto via Getty Images

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(CNN) 南米コロンビアで19日に実施された大統領選の決選投票で、左翼ゲリラの元メンバー、グスタボ・ペトロ氏(62)が勝利を確実にし、同国初の左派政権が誕生する見通しとなった。

ペトロ氏は中道候補の実業家、ロドルフォ・エルナンデス氏(77)を小差で抑え、過半数の票を獲得した。副大統領には、ペドロ氏が起用を宣言しているフランシア・マルケス氏が、黒人として初めて就任する見通しだ。

コロンビアは南米で最も保守派が強い国のひとつとされてきた。ペドロ氏は19日夜、ツイッターに「人民の初勝利を祝おう」と書き込んだ。

2010年5月にテレビでの大統領選討論会に参加するペトロ氏(左)。右は保守党のノエミ・サニン氏=ボゴタ/Ariana Cubillos/ASSOCIATED PRESS
2010年5月にテレビでの大統領選討論会に参加するペトロ氏(左)。右は保守党のノエミ・サニン氏=ボゴタ/Ariana Cubillos/ASSOCIATED PRESS

現職のドゥケ大統領はペドロ氏に電話で祝意を伝え、「円満で制度に沿った透明な移行」に向けて近日中に面会することで合意したと発表した。

ペトロ氏は2010年と18年の大統領選にも出馬しながら敗北に終わっていた。今回の選挙戦ではペトロ、エルナンデス両氏とも、現政権に対する国民の不満を背景に変革を訴えた。

ペトロ氏はかつて左翼ゲリラ「4月19日運動(M19)」に所属し、武器を隠し持っていたとして収監されたこともある。前回の大統領選に敗れた後は急進的なイメージからの転換を図り、「新しいタイプの進歩派」を印象付けて支持を広げた。

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