土砂崩れで11人死亡、違法操業の金鉱埋まる 南米コロンビア
(CNN) 南米コロンビア北西部の鉱山地帯で土砂崩れが発生し、少なくとも11人が死亡、十数人が負傷した。当局が7日に明らかにした。
地元の災害対策当局によると、アンティオキア県アブリアキで豪雨による土砂崩れが発生した。人数は不明だが、まだ行方不明者がいるとしている。
国家災害リスク管理当局によれば、犠牲者のほとんどは鉱山労働者だったと思われる。土砂崩れはアブリアキの人が住んでいない地域で発生し、違法操業の金鉱が下敷きになった。
当局は緊急対応を支援し、インフラ損壊の程度を調べるために現場へ向かっている。
コロンビアは雨期に入り、当局は付近の住民などに対して河川に近づかないよう呼びかけていた。
アンティオキア県のアニバル・ガビリア知事はツイッターで、現場を視察に訪れる意向を明らかにした。
コロンビアのイバン・ドゥケ大統領は7日、犠牲者の遺族に哀悼の意を表し、災害対策当局などが捜索救助活動にあたっていると説明、「過去数時間の豪雨による悲劇の犠牲者のために、必要な支援を提供する」とした。
ロイター通信によると、コロンビアは大雨が多く、山間部の険しい地形、住宅の粗末な造りや違法建築のために、土砂崩れが頻発する。
国家災害リスク管理当局によると、今年は3月16日から雨期に入り、これまでに全土で9000人以上が被災している。
それ以前にも、2月に西部のペレイラで起きた土砂崩れでは15人が死亡、35人が負傷。2017年には南部のモコアで少なくとも254人が死亡していた。