対立するゲリラ組織が衝突、23人死亡 南米コロンビア

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昨年3月、アラウカ県を警備するコロンビア軍の兵士/Daniel Martinez/AFP/Getty Images

昨年3月、アラウカ県を警備するコロンビア軍の兵士/Daniel Martinez/AFP/Getty Images

(CNN) 南米コロンビア北部のアラウカ県で対立するゲリラ組織同士の衝突があり、現地の司法当局によると23人が殺害された。

司法当局によれば、現時点では23人が犠牲になったとの情報が入っているが、まだ全容は把握できていない。「衝突が起きた地域に入ることは非常に難しい。従って、こうした数字は慎重に扱う必要がある」としている。

行政監察官のカルロス・カマルゴ氏によると、同国最大の左翼ゲリラ、民族解放軍(ELN)と、コロンビア革命軍(FARC)から分離した勢力との間で2日未明に戦闘が発生。少なくとも12世帯が避難している。

イバン・ドゥケ大統領が3日に記者団に語ったところによれば、2016年の和平合意に反対するFARCの分離派は、麻薬取引などをめぐってELNと勢力争いを続けている。

地元の人権団体や国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)によれば、死者の数はさらに多い可能性がある。HRWには24人が殺害されたという情報が入ったほか、誘拐や強制退去の報告もあるという。

ドゥケ大統領は、アラウカ県の平穏を取り戻すためにコロンビア軍の部隊やヘリコプターを配備し、情報収集活動を行っていると説明。ディエゴ・モラノ国防相も3日夕に同地を訪問すると語った。

コロンビア政府は、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領がFARCの分離派やELN戦闘員をかくまっているとして非難していた。マドゥロ大統領は一貫してこれを否定している。

ドゥケ大統領は3日、「知っての通り、こうした組織はベネズエラの領土で独裁政権の同意と保護のもと、自由に活動している」と強調した。

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