米競泳トランス選手、女子大会出場求めた訴えが棄却

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女子エリートの大会への出場権を求めて世界水連を提訴していたリア・トーマス選手/Josh Reynolds/AP/File

女子エリートの大会への出場権を求めて世界水連を提訴していたリア・トーマス選手/Josh Reynolds/AP/File

(CNN) トランスジェンダーの水泳選手として2022年に全米大学体育協会(NCAA)選手権の女子のレースで優勝し、話題を集めたリア・トーマス選手は、今夏のパリ五輪を含む女子エリートの大会に出場できない見通しだ。スポーツ仲裁裁判所(CAS)が今週、出場を認めないとした世界水泳連盟(WA)の決定を支持する判断を下した。

米国では水泳の五輪代表を決める選考レースが15日から始まる。

CNNはトーマス選手のコメントを得るため、同選手の弁護士に連絡を取っている。

25歳のトーマス選手は今年1月にWAを提訴。トランスジェンダーの選手に対し、女子エリートの大会のほとんどについて出場を制限する連盟の方針に異議を唱えた。

WAの方針では男性から女性に性転換した選手が女子競技に出場できるのは、12歳になる前、または思春期の成熟度を5段階で示した「タナー段階」の第2期に到達する前に性転換した場合に限るとしている。

WAの当局者は声明を出し、CASによる今週の判断を評価。「女子競技を守る我々の取り組みにおける大きな一歩」と述べた。

CASはトーマス選手について、「当分の間は」WAの大会に出場する資格がないと判断。米国水泳連盟が主催するエリート大会に属さない大会にのみ、出場資格を有するとした。

また各国の連盟の権限では、世界規模で競技を統括する団体の規定の適用を修正することはできないとも付け加えた。

トーマス選手は22年3月、ペンシルベニア大学の選手としてNCAA選手権の女子500ヤード(約457メートル)自由形で優勝。トランスジェンダー選手として初めてNCAAディビジョンIのタイトルを獲得した。

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