有名女装キャバレー「シェ・ミシュー」閉店、68年の歴史に幕 パリ

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パリの象徴的なキャバレー「シェ・ミシュー」閉店が経営難のため閉店/Helene Pambrun/Paris Match Archive/Getty Images

パリの象徴的なキャバレー「シェ・ミシュー」閉店が経営難のため閉店/Helene Pambrun/Paris Match Archive/Getty Images

(CNN) ライザ・ミネリやセルジュ・ゲンスブールなどの歌手が集ったフランス首都パリの女装キャバレー「シェ・ミシュー」が経営難のため閉店することが分かった。

シェ・ミシューはパリのモンマルトルの丘一帯に位置する。フェイスブックへの1日の投稿で、「大変残念」ながら「経済的理由」で閉店すると発表した。

同クラブによると、最後のパフォーマンスが行われたのは6月30日の夜。フェイスブックを通じ「にぎやかで感動的な夜にしてくれた」最後の観客に感謝の意を伝えた。

シェ・ミシューは1956年、キャバレー・アーティストの「ミシュー」ことミシェル・キャティ氏によって創設された。ミシュー氏はその色鮮やかな女装パフォーマンスによりフランスの一般家庭にも名前が浸透。派手な青い衣装をいつも身にまとっていることで知られていた。

「シェ・ミシュー」にはライザ・ミネリやセルジュ・ゲンスブールなどの歌手が訪れた=1979年撮影/Georges Bendrihem/AFP/Getty Images
「シェ・ミシュー」にはライザ・ミネリやセルジュ・ゲンスブールなどの歌手が訪れた=1979年撮影/Georges Bendrihem/AFP/Getty Images

2020年2月に死去したとき、ミシュー氏はまだクラブの経営を続けていた。大勢の著名人に交じってフランスのマクロン大統領も追悼の言葉を寄せ、「モンマルトルの空は今後、少しばかり青さが薄れるだろう」とその死を悼んだ。

ミシュー氏の名高いクラブは1978年のフランス映画「Mr.レディMr.マダム」の着想源となり、96年にはロビン・ウィリアムズ主演のハリウッド映画「バードケージ」にリメークされた。

ミシェル・キャティ氏はキャバレー会場を64年にわたって経営した/Helene Pambrun/Paris Match Archive/Getty Images
ミシェル・キャティ氏はキャバレー会場を64年にわたって経営した/Helene Pambrun/Paris Match Archive/Getty Images

ただ、近年は経営難に陥っていた。先週には、8月にベルギーのリエージュで行われる「プライド」への参加を発表したばかりだった。

店の所有者らは2週間以内に清算人が指名され、買い手探しの支援を受けることを望んでいるという。

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