「ゲイ」「イスラム」などの新ドメイン提案にサウジが異議
(CNN) インターネットの住所に当たるトップレベルドメインとして新たに「.gay」「.bar」「.baby」「.islam」などの導入が検討されていることに対し、サウジアラビア政府が異議を唱えている。
ドメイン管理団体のICANNは、現在使われている「.com」「.org」などのドメインに加え、新たに1930のドメインについて追加を検討している。サウジアラビア通信情報技術委員会(CITC)はこのうち31のドメインに対して反対意見を提出した。「.gay」のドメインについては、多くの社会や文化にとって、同性愛の奨励は不快感を与えると主張している。
同国が反対しているのは主に性や賭け事、飲酒、宗教にかかわるドメインで、文化的、宗教的な理由を挙げている。「.baby」のドメインはジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)がベビー用品の宣伝に利用する目的で提案したものだが、サウジアラビアの意見ではポルノサイトの運営に使われる恐れがあると懸念、「ポルノはジェンダーの平等に反し、公衆道徳を脅かす」と指摘した。
「.islam」については提案者が民間企業であることを理由に、「(1企業が)世界のイスラム社会を代表することはできない」とした。
ICANNは9月26日を期限として一般からの意見を募り、来年春をめどに、まず500の新ドメインを打ち出す見通し。