米グーグル、2250万ドルの制裁金支払いで合意 閲覧履歴の追跡問題で
ニューヨーク(CNNMoney) インターネット検索大手の米グーグルが米アップルのブラウザー(ウェブ閲覧ソフト)「サファリ」利用者の閲覧履歴を追跡していた問題で、グーグルは2250万ドル(約17億7000万円)の制裁金を支払うことで米連邦取引委員会(FTC)と和解した。1社に対するFTCによる制裁金の額としては史上最高額だ。
FTCが問題視したのは、グーグルがサファリ利用者のウェブ閲覧履歴の追跡し、広告表示に利用していた点だ。これは別のプライバシー侵害問題をめぐり、グーグルがFTCと和解していた条件に反するという。
問題は今年2月、専門家による指摘から始まった。サファリは、ユーザーのウェブ閲覧行動を記録する「クッキー」とよばれるファイルを自動的にブロックする設定になっていたが、グーグルはこれをくぐり抜けて、広告主にブラウザー利用者の閲覧履歴に関する情報の利用を認めていた。
問題発覚を受けてグーグルはサファリのデフォルト設定を回避してしていたことを認めるとともに、この機能を停止していた。ユーザーの個人情報を収集したことはないという。
FTCは昨年10月、グーグルの交流サイト(SNS)「グーグル・バズ」が同社のプライバシーポリシーに違反していた問題で同社と和解した際、和解条件の履行状況を監視することで合意しており、FTCが今回の問題を取り上げるきっかけともなった。
昨年の合意では、今後プライバシー侵害の問題を起こした場合には1件につき最高1万6000ドルを支払うことでも合意しており、今回の制裁金の根拠になったもようだ。