スマホやSNSは当たり前 「デジタルネイティブ」が住む新世界とは
シャー氏は、電子機器に対する理解力の差によって生まれる階層や、デジタル技術を利用できるかどうかによって形作られる階級制度を懸念している。
発展途上国に必要なもの
無線通信ネットワークが世界中に広がり、欧米のIT企業は、多くの人口を抱える国への進出を目論んでいる。しかしシャー氏は、技術やITインフラが行き渡るだけでは不十分で、若者たちへのIT教育も必要であり、そうでなければデジタル世界での落ちこぼれを生んでしまうと訴える。
一方でプレンスキー氏は、現状ではデジタル技術を手に入れられない人でも近い将来にはそれを入手することが可能となるので、「ネットワーク化された地球」は、発展途上国がデジタル格差を縮小する前兆だと信じている。
2020年の世界
プレンスキー氏は、2020年までには全ての人々が世界中の情報やニュースに常時アクセス可能な状況が実現されると予測している。
一方、シャー氏は「私たちが生きている現在は、過去の人々が想像したものだ」として、未来社会はSF作品が描くようなものかもしれないと述べ、未来の技術が、神聖なもの、人間にとって大切なものを守るものになってほしいと付け加えた。