がん治療を「体験」するゲーム開発、闘病中の若者支援

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「Re―Mission2」では様々な武器を用いてがん細胞と戦う=ホープラブ提供

「Re―Mission2」では様々な武器を用いてがん細胞と戦う=ホープラブ提供

(CNN) がん患者を支援する米非営利組織の「ホープラブ」はこのほど、治療を通してがん細胞が撃退される過程を体験できるゲーム「Re―Mission2」を公開した。

このゲームは、闘病中の子どもたちにがんの症状や治療などについて知ってもらい、つらい治療を乗り越える手助けをしようという狙い。2006年に公開した「Re―Mission」の続編として開発された。

同組織の幹部でもあるカリフォルニア大学ロサンゼルス校のスティーブ・コール教授はRe―Missionの効果について、「脳の中の前向きな気持ちを引き起こす回路を活性化させ、がんは克服できるという強い気持ちを与えることが実証された」と説明する。

続編ではこの回路のパワーをさらに活用。がん治療の過程をシミュレーションしながら、患者が化学療法やがん治療薬、体内の免疫などを武器として、がん細胞を撃退し、自分の人生を取り戻すというストーリー性を持たせている。

新たにモバイルにも対応し、待ち時間や治療中にもプレーすることができるという。

プロジェクトには多数のゲーム開発者が協力したほか、がん治療の経験を持つ若者たちが患者の気持ちについて助言したり、デザインに注文をつけたりした。

Re―Mission2はインターネットを通じて無料で利用できるほか、米アップルのタブレット端末「iPad」向けにも提供されている。できるだけ多くの患者に使ってもらえるよう、対応する端末はさらに増やす予定だという。

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