10代の「フェイスブック熱」に陰り? 米調査
(CNN) 米国の10代が交流サイト「フェイスブック」に注ぐ熱意は薄れ始めている――そんな傾向をうかがわせる調査結果を米世論調査機関ピュー・リサーチ・センターがまとめ23日までに発表した。
フェイスブックに対する不満は、グループを対象とした座談会形式の調査で浮かび上がった。参加者は、両親や祖父母など周りの大人もフェイスブックを使っていることや、友人による情報の「共有し過ぎ」、フェイスブック上での「劇的な出来事」の過多などに対し、不満を口にしたという。
この傾向についてピューは、「フェイスブック上で自分の評判を気にしなければならないこともストレスになり、熱意を失わせる一因になっている」と分析する。
一方で、短文投稿サイトの「ツイッター」を使っている10代は、2011年の16%から、今回調査では24%に増加。写真共有アプリの「インスタグラム」や動画共有サービスの「ユーチューブ」などのソーシャルサービスも、この1年で軒並み10代の利用者数を大きく伸ばした。
ソーシャルメディアに詳しい米コーネル大学のジェフ・ハンコック教授はこの傾向について、「フェイスブックの『クールな』側面が薄れるにつれ、10代はある程度、ほかのサービスに移るだろう」と解説する。ただし、「フェイスブックから完全に離れることはなく、交流のためのツールを多様化させているにすぎない」と分析している。
今回の調査は12~17歳の802人を対象に、2012年7月から9月にかけて実施された。