ネット決済「リバティリザーブ」、6千億円超の資金洗浄で摘発 米
米財務省は同日、リバティリザーブをマネーロンダリング組織に指定。米愛国者法に定められた権限を行使して、実質的に米国の金融システムから締め出した。他国でもリバティリザーブと取引のある銀行は、米国の銀行との取引ができなくなる。サイバー犯罪への資金供給絡みでこの権限を行使したのは今回が初めてだという。
ただ、リバティリザーブは正規の取引にも使われており、突然の閉鎖で問題に見舞われた顧客もいる。
そうした顧客の1社で、プリペイド式のデビットカードを海外の顧客向けに販売していた米イーペイカーズ(本社テキサス州)は、リバティリザーブの突然の閉鎖により、口座に2万8000ドル(約290万円)が残ったままになった。
イーペイカーズはこれまで、大手決済サービスのペイパルなどに比べて料金が安いなどの理由で、顧客にリバティリザーブの利用を勧めていたという。