マイクロソフトのバルマーCEO退任へ
ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は23日、向こう1年以内に退任すると発表した。この発表を受け、マイクソロソフトの株価は7%近く上昇した。
マイクロソフトは1カ月前、新たな企業戦略に沿った組織再編策を発表した。バルマー氏は、マイクロソフトを「デバイスとサービス」に特化した企業に移行させ、複数のスクリーン・ガジェット上でシームレスに動作するハードウェア、オンラインサービス・アプリ開発に注力したいと考えている。
バルマー氏は当初、移行計画の途中で退任する予定だったが、組織再編を一貫して見届けられるCEOが必要と考えたという。後任はまだ指名されていないが、選定作業には同社の共同創業者のビル・ゲイツ会長も参加する。
バルマー氏は2000年にゲイツ会長の後任としてCEOに就任した。しかし、かつて世界最高を誇った同社の時価総額は、ここ10年で半分以下にまで下落。特に、急成長するモバイルソフト・デバイスの分野でアップルやグーグルの後塵を拝しており、バルマー氏は、モバイル・コンピューティング革命を予測できなかったことについて投資家から批判を浴びてきた。