あなたは0点?、100点? 秘密裏に進む消費者の点数化
ニューヨーク(CNNMoney) 個人の金銭に関する信用力を点数化して格付けした「クレジットスコア」についてはよく知られている。しかし消費者を評価するスコアは他にも無数にあって、私たちの知らないところで取引されており、多くの企業はいわば秘密裏に消費者を点数付けしている――。非営利団体の「ワールド・プライバシー・フォーラム」が先ごろ、こんな報告書を発表した。
こうした「消費者スコア」を作成し使用している組織は、金融や通信、法執行機関などあらゆる分野に及ぶ。だが、多くの消費者はその存在を知らず、また自分のスコアを知る手だてもない。
報告書を執筆したパム・ディクソン氏とロバート・ゲルマン氏は、「聞いたこともない消費者スコアによって自分たちの生活が多かれ少なかれ影響を受けているというのに、消費者の側ではそれを知る手段が少なく、方法が皆無の場合もある」と警鐘を鳴らす。
以下に挙げるのは、同フォーラムが明るみに出した消費者スコアの数々の内の一部だ。
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消費者利益スコア
ある企業は、収入などを基にして、個人が借金返済できるかどうかを予想するスコアを販売している。スコアが高ければ、あなたはそれだけ「もうかる」消費者ということになり、マーケティング関係者の標的にされる。
流出スコア
無線通信業者やケーブルテレビ会社は、顧客が競合他社に流出する可能性を予想するスコアを算出している。