フェイスブックが感情操作の「実験」 ユーザーから批判噴出
香港(CNNMoney) 交流サイトの米フェイスブックが、ユーザーに無断で投稿内容の表示に手を加えて感情を操作する実験を行っていたことが分かり、ユーザーから批判が噴出している。
実験は2012年初めごろ実施され、1週間にわたってユーザー約69万人のニュースフィード上でコンテンツの表示内容が変更された。
ニュースフィードには個人的なコメントやニュース、広告などが表示されるが、この内容を操作して特定のグループでは肯定的な投稿の表示を増やし、別のグループには否定的な内容の投稿を多数表示した。
その結果、否定的な投稿を多く見せられたユーザーは自分も否定的な投稿をする傾向がわずかに高まり、肯定的な投稿を見せられたユーザーは肯定的な投稿が増える傾向が見られたという。
米コーネル大学とカリフォルニア大学、フェイスブックの研究チームはこの実験の結果を米科学アカデミー紀要の6月号に発表。わずかながらも感情の操作に成功したことは、フェイスブックの規模の大きさを考えると重大な意味があると指摘している。