「ヒキガエル」もネット検閲の対象に 中国で続くイタチごっこ
傅氏は「中国での環境は非常に特殊だ。確かに検閲されてはいるものの、ある程度まで表現の余地が残されている」と分析。中国のネット市民は、ユーモアでもってこの間隙(かんげき)を突こうとしている。
動物のオブジェが検閲対象となったのはヒキガエルが最初ではない。
天安門事件から24年となる昨年、巨大アヒルの行進を前に1人の男性がたたずむ写真が、ウェイボーに投稿された。戦車の隊列に1人立ち向かう男性の姿を捉えた、天安門事件時の有名な写真から合成したものだが、これもすぐに当局の検閲を受けた。
ネットユーザーの側では規制の網を逃れるべく工夫を凝らしているが、当局の対応も早い。巨大ヒキガエルについて言及した最初の投稿は、わずか一夜で削除されたという。
2011年、当時87歳だった江沢民氏の死亡説が誤って流れた際もやはり、当局はすぐさまウェイボーの投稿者を取り締まっていた。