欧州委、グーグルの「独占的立場の乱用」に警告
ロンドン(CNNMoney) 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は16日までに、インターネット検索大手グーグルの検索サービスについて、公正な競争を妨げているとの見方を示した。一方、グーグルは、欧州委員会の主張には「強く反対する」としている。
主に問題とされているのは、グーグルが検索結果を表示する際に、自社の商品価格比較サイトを競合他社へのリンクよりも優先して表示している点だ。
例えば「ランニング用腕時計」を検索した場合、最も上に表示されるのは5種類の時計の価格や販売サイトへのリンクだ。これはいずれもグーグルに広告料金を支払っている企業が販売している商品。アマゾンといった競合他社の情報は後回しとなる。
マルグレーテ・ベスタエアー欧州委員は「独占的な企業がその独占的な立場を乱用し、関連する市場で有利な状況を作り出すのは認められない」と述べた。