米国でもレトロゲームがブーム、かつての子どもが今は大人に
中古ゲームのイベントをテキサス州で運営するデービッド・ケリンさんは、「子ども時代へのなつかしさからではないか」と説明する。「ゲームももっと素朴だった。簡単にプレーできて、暴力描写も少なく、今よりももっと手にしやすかった」
マサチューセッツ州で販売店を経営するブライアン・ハーウェルさんは、生き残るために仕事のやり方を変えなければならなかった。今では、安く買える取引を追うかわりに、客からの持ち込みに頼っているが、収益率は大きく落ち込んでいるという。3年前には50%から60%のもうけがあったが、今では5%から10%だという。
レトロゲーム好きには幸運なことに、もっと安くすむ解決策もある。任天堂は「Wii U」など向けにレトロゲームのダウンロード販売を行っている。また、ファミリーコンピューターやメガドライブなど5つの家庭用ゲーム機のレトロゲームが遊べる「Retron5」というゲーム機もある。
もっとも、本物がいいという人もいるだろう。
レトロゲームを探して購入する様子をユーチューブで公開しているアーロン・スタピッシュさんは「レトロゲーム好きにとって、最も重要なことのひとつが子どものときの経験をもう一度繰り返すことだ。だから、実際のゲームを手に入れて、実際にゲーム機にソフトをセットし、オリジナルのコントローラーを握りしめたいんだ」と語った。