インド、ポルノサイトへの接続遮断命令を撤回 検閲の批判で
ロンドン(CNNMoney) インド政府は7日までに、最近発令したインターネット接続業者に対する857のポルノサイトへの接続遮断の命令を撤回した。国民の間から命令は検閲に当たるとの強い批判の声が上がっていた。
インドの通信当局は4日、児童ポルノを含まないポルノサイトへの接続復帰を認める新たな命令を出した。だが、接続業者は政府の指示があいまいだと主張。サイト内容のチェックを巡る責任を負いたくないとの理由から、当面の間遮断を続ける構えを見せている。
インド最高裁は先ごろ、ポルノサイトが性犯罪を誘発しているとする申し立てを審理し、広範な接続遮断の措置は司法判断ではなく政府が対処すべき事項だと指摘。その後、政府が「モラル」を理由に857のポルノサイトへの接続遮断の命令を出していた。
インドや他国のネットユーザーは一連の政府の動きについて、857ものポルノサイトのリストを提示したことで、逆にサイトを探す手間が省ける結果になったと皮肉った。