不倫サイトの情報暴露で自殺多発か 情報提供に懸賞金も
ニューヨーク(CNNMoney) 既婚者向け出会い系サイト「アシュリー・マディソン」の利用者3200万人の個人情報がインターネット上に公開された問題で、利用者だったとみられる自殺者が相次いでいることが分かった。
カナダ・トロントの警察は24日、最近起きた2件の自殺について、同サイトとの関連を調べていることを明らかにした。自殺者の名前は公表されていない。
記者会見に臨んだ警察当局者は「波紋は今後さらに広がり、社会や経済に長期的な影響が及ぶだろう。すでに二次的な犯罪も発生している」と述べた。
トロントに拠点を置く同サイトの親会社、アビッド・ライフ・メディアは、情報を盗み出したハッカーの特定につながる情報の提供者に50万カナダドル(約4500万円)を支払うと表明している。
米テキサス州では先週、情報を暴露されたサンアントニオ警察の警部が自殺した。同サイトに2つのアカウントを持っていたが、どちらにもクレジットカードの番号は登録されていなかった。好奇心で登録しただけで、実際には利用していなかったとも考えられる。警察は、自殺が情報の暴露と関連しているかどうかについては明言しなかった。
サイト利用者の個人情報は18日、検索エンジンでは見つけられない「ダークウェブ」という領域に公開されたが、その後、大半が一般のネット上に広まり、利用者らが恐喝の対象になっているとの報告もある。住所やクレジットカード番号などの情報が出回っているため、なりすまし犯罪などに悪用される恐れもある。