北朝鮮版フェイスブック? ネット上に謎の交流サイト出現
ニューヨーク(CNNMoney) インターネット上でこのほど、北朝鮮で立ち上げられたとみられる米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のフェイスブックにそっくりな交流サイトが出現した。
北朝鮮の国別ドメイン「.kp」を使った同サイトの名称は、「ベストコリアズ・ソーシャルネットワーク」。ホームページ上部に青いバナーをあしらい、検索ボックスでは人物やハッシュタグ(#)やグループを検索できる。
アカウントを登録すると、カバー写真やプロフィール写真の掲載、メッセージの投稿、ニュースフィードの参照ができる。
このサイトを27日に発見したインターネット調査会社ダインのダグ・マドリー氏は、北朝鮮の誰かがテスト用に開設したものだと推測する。しかし北朝鮮サイトの多くは中国で運営されており、「北朝鮮で運営されるのは極めて異例」だと同氏は指摘。「北朝鮮当局の公式プロジェクトなのかどうかは分からない。だが北朝鮮内部の誰かが開設したことに間違いはない」と話す。
北朝鮮のサイトに国外からアクセスできるのも異例だという。
同サイトの構築には、テンプレートを使って誰でもフェイスブック型のサイトを開設できるソフトウェアが使われていた。
北朝鮮の市民は大多数がインターネットの使用を禁止されていて、使えるとしても厳重な監視を受けるという。
サイトがいつ開設されたのか、登録ユーザーが何人くらいいるのかは不明。ただホームページでは、最高指導者である金正恩(キムジョンウン)氏のパロディー画像が一時的に掲載されたり、金氏を名乗る虚偽アカウントが登録されるなど、いたずらとみられる行為も発生している。