ISISのツイッター狙うハッカー登場 武器はポルノ画像
ニューヨーク(CNNMoney) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の関係者のツイッターアカウントから、ある日こんな投稿が行われた。「こんにちは、世界の皆さん。これからちょっとした打ち明け話をしよう。私は同性愛者でそれを誇りに思っている」
実はこのアカウントは「ウォーチュラゴースト」と名乗るハッカーに乗っ取られていた。
元はジハード(聖戦)に関連するものだったアカウント名も「ゴースト乗っ取り完了」に変更された。これはウォーチュラゴーストがISISへの攻撃を行ったことを示す「サイン」だ。
この1カ月ほどで、ウォーチュラゴーストは250を超えるISIS関係者のツイッターアカウントを乗っ取り、ポルノ画像や同性愛者であることを誇るメッセージを投稿してきた。
「仲間が脆弱性を見つけたので、『よし、やつらのアカウントを奪って恥をかかせてやろう』と思った」と彼はCNNMoneyの取材に答えた。
当初、ウォーチュラゴーストはISISを愚弄するためにポルノ画像を投稿していたが、米フロリダ州オーランドで同性愛者向けナイトクラブがISISに忠誠を誓う男に襲撃された事件以降、同性愛者であることを誇るメッセージを投稿するようになった。
「何の罪もない人々の命が奪われた」と彼は言う。「あのような人々を守るために、ISISに対してやれることが何かあると思った」