米アップル、10~12月期増収 iPhone人気追い風
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルは31日、2016年10~12月期の決算を発表し、過去最高を更新する784億ドル(約8兆9000億円)の売上高を記録したことを明らかにした。2016年9月期の通期決算は15年ぶりの減収となったが、主力商品iPhone(アイフォーン)の力強い需要を背景に、そこから持ち直した格好だ。
iPhoneの販売台数は7830万台で、前年同期の7480万台を上回った。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、業績が上向いたことについて、昨年9月に発表した「iPhone7 Plus」への需要がとりわけ大きかったことによるとの見方を示した。
アップルの16年度の年間売上高は、iPhoneの3四半期連続となる販売落ち込みを受け、2001年以来初めて減少に転じていた。今期の新型iPhoneの需要増には、韓国サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーノート7」の大規模リコールが追い風になったともみられている。
一方でタブレット端末「iPad(アイパッド)」の売上高は前年同期比22%減と、落ち込みに歯止めがかかっていない。将来の巨大市場と目されていた大中華圏での売り上げが同12%減少していることも懸念材料と言えそうだ。