EU、グーグルに3000億円制裁金 過去最高額

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グーグルの行為は独禁法違反に当たるとの判断を欧州委員会が下した=Shutterstock/CNNMoney

グーグルの行為は独禁法違反に当たるとの判断を欧州委員会が下した=Shutterstock/CNNMoney

ロンドン(CNNMoney) 欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は27日、米インターネット大手のグーグルが独禁法に違反したとして、過去最高額となる24億ユーロ(約3055億円)の制裁金支払いを命じた。グーグルが検索エンジンを利用して自社のショッピングサービスにユーザーを不正に誘導し、「消費者による真の選択」を否定したとしている。

欧州委員会はグーグルに対し、90日以内に行動を是正しなければ、追徴金を科すと通告した。

欧州委員会のベスタゲール委員は、「グーグルの行為はEUの独禁法違反に当たる」と指摘。「同社は他社が競争できるチャンスを否定し、欧州の消費者によるサービスの真の選択と革新の利益享受を否定した」と話している。

グーグルは声明を発表し、売り手と買い手の助けになるような広告を表示しようとしていたと反論した。同社広報は、「本日発表された結論に、敬意を持って異を唱える」と述べ、「委員会の決定を詳細に検討し、異議申し立てを検討する」と表明した。

欧州委員会によると、グーグルは検索結果で自社のショッピングサービスを優先的に表示して、競合他社のサービスはユーザーにクリックされにくい場所に表示していたとされる。

24億ユーロの罰金は、グーグルの昨年の売り上げのわずか2.5%あまりにすぎない。親会社のアルファベットの現金保有高は今年3月末の時点で924億ドル(約10兆円)だった。

ベスタゲール氏によると、グーグルの競合各社はEU域内の裁判所で賠償を請求できる。グーグルのショッピングサービスの表示をめぐっては、米国企業を含む数百社が苦情を申し立てていたという。

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