米軍、メールの安全性強化へ STARTTLSをデフォルトに
ニューヨーク(CNNMoney) 米国防総省が2018年7月までに、電子メールを使った通信について、より安全な通信手段を採用する方針であることが10日までに分かった。米国防総省の電子メールについての監督部門である国防情報システム局(DISA)がロン・ワイデン上院議員(民主)からの質問に答える形で明らかにした。
DISAは、18年7月までに、すべての電子メールに対して、より強力な暗号化を可能にすることを計画しているという。
DISAによれば、システムの変更を行い、「STARTTLS」と呼ばれる暗号化技術をデフォルトですべての電子メールに適用するという。同技術は、通信の安全を確保するため、ビジネス界やテック企業で広く利用されている。
ワイデン議員は3月、DISAに対して、この基本的な技術がすべての軍の電子メールシステムにデフォルトで採用されていないことについて懸念を表明していた。
ワイデン議員は取材に対し、軍のサーバーでやり取りするメールについて暗号化を行うことは正しい一歩だとしながらも、業界標準の暗号化技術をスタートさせるのに1年を要する理由がわからないとも付け加えた。
国家安全保障局(NSA)や米連邦捜査局(FBI)など多くの連邦機関ですでに暗号化技術は使われている。しかし、政府機関ではときとして時代遅れの技術が現在のセキュリティー機能の採用を阻むこともある。