米グーグル、問題文書執筆の男性従業員を解雇

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グーグルのサンダー・ピチャイCEO

グーグルのサンダー・ピチャイCEO

ニューヨーク(CNNMoney) 「女性は技術職に向かない」という内容の文書が米グーグルの社内で出回った問題で、この文書にかかわった従業員がグーグルに解雇された。関係者は8日、同社の従業員名簿にこの男性の名がないことを確認した。

問題の文書を執筆したのは男性エンジニアのジェームズ・ダモア氏。ブルームバーグの取材に対し、「性別にまつわる固定観念を持続させた」という理由で解雇されたことを認めた。グーグルはこの件についてコメントを控えている。

ダモア氏は先週、グーグル社内で共有した文書の中で、多様性を追求するグーグルのポリシーは「過度に政治的」だと批判。女性は生物学的に技術職には向かないと論じ、「性差は性差別を意味する、という思い込みはやめなければならない」と主張していた。

この文書が4日にグーグル社内で出回って、週末にかけて複数のメディアが報道。グーグルのサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は7日、休暇を返上して対応に当たった。

社内の人物がCNNMoneyに語ったところによると、グーグルの従業員は、同社の行動規範に違反すれば解雇されることもある。

グーグルの社内では、問題の文書を執筆した従業員の解雇を求める声が上がる一方で、意見そのものへの賛否はともかく、従業員には自分の意見を言う権利があると訴える声も出ていた。

ダモア氏が解雇されたことで、この論議に一層拍車がかかる可能性もある。グーグルはこれまで、言論の自由と従業員同士の開かれた議論を支持する姿勢を強調していた。

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