トランプ氏、「サイバー軍」を昇格 他の統合軍と同格に
(CNN) トランプ米大統領は18日、サイバー空間で防衛や攻撃の作戦遂行などを担う米軍のサイバー軍を中央軍や欧州軍など同等の独立した統合軍に昇格させるとの声明を発表した。
「サイバー空間の脅威に対処する決意の強化を示すもの」とした。サイバー軍は現在、宇宙空間での作戦、核兵器やミサイル防衛などを担当する戦略軍の傘下にある。今回の組織的な格上げを受け、サイバー軍の司令官は今後、国防長官に任務遂行などで直接報告する資格を得る。
米国防総省幹部は記者団に、サイバー軍の昇格は大将の司令官の任命をもって本格運用されると述べた。サイバー軍の司令官は現在、通信傍受などに当たる国家安全保障局(NSA)のマイケル・ロジャーズ局長が兼務している。
カーター前国防長官は昨年2月、サイバー軍の主要なサイバー攻撃の標的はシリア内での過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と明言したことがある。同組織の通信ネットワークに過重な負担をかけて機能させないようにし指揮系統を妨害させるとしていた。
トランプ大統領はまた、マティス国防長官が現在、サイバー軍とNSAの分離を検討しているとも述べた。長官が後日、この問題を巡る提案を発表するとも述べた。