「本当に申し訳ない」 フェイスブックCEOが謝罪、利用者データ流出
ニューヨーク(CNNMoney) 米フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は21日、利用者の個人情報が英データ分析企業に流出した問題をめぐり、謝罪し、データ保護や利用者との信頼関係の回復に向けた措置を取ると言明した。ザッカーバーグ氏はCNNの単独インタビューに応じ、「このようなことが起きて、本当に申し訳なく思う」と述べた。
データ流出問題をめぐる報道が出て以降、ザッカーバーグ氏がこの件に公に言及するのは初めて。
ザッカーバーグ氏はフェイスブックへの投稿で、「我々には皆さんのデータを守る責任がある。もしそれができなければ、我々にはサービスを提供する資格がない」と言及。事実関係の把握と再発防止に努めていると述べた。
この件の報道が出たのは先の週末。トランプ米大統領の選挙陣営とつながりがあったデータ企業「ケンブリッジ・アナリティカ」が、フェイスブックの利用者およそ5000万人の個人情報を通知なく入手していたことが伝えられた。
フェイスブックによれば、データは最初、大学教授が学術目的で同社の規則にのっとって収集した。この情報が同社の規約に違反する形で、ケンブリッジ・アナリティカを含む第三者に渡っていたという。
問題拡大を受けてフェイスブックの株価は今週下落し、時価総額で500億ドル近く(約5兆2000億円)近くを失った。また、米英両国の政治家がザッカーバーグ氏の議会証言を求める事態にも発展していた。
ザッカーバーグ氏は21日夜、CNNの番組でデータ問題について謝罪。米連邦議会で証言する用意があると明らかにした。