グーグル・ニュース、人工知能活用して情報を整理整頓
ニューヨーク(CNNMoney) 米グーグルは8日、キュレーションサービスの「グーグル・ニュース」で人工知能(AI)を活用すると発表した。AIを使ってニュースをリアルタイムで分析し、時系列に並べたストーリーラインを生み出すという。
グーグル・ニュースは、ニュースが展開するなかで、それに関連する人物や場所、物事を理解し、それぞれがどのように関連するのかつなぎ合わせるという。
IT企業各社は、インターネットにおける主導的なニュースのプラットホームの座を目指し競争しており、各社がAIを活用している。しかし、グーグルは、新しいグーグル・ニュースについて、機械学習を利用した他社のさらに先を行くものだと指摘する。
2016年の米大統領選時にフェイクニュースがプラットホームで拡散したことを受けて、人々がニュースや情報を消費する方法に対するソーシャルメディアの影響について一部で懸念の声が出ており、グーグルのAIに対しても厳しい目が注がれそうだ。
グーグルのAIは、「信頼できる情報源」からコンテンツを取り込むとされる。しかし、信頼できる情報源がどのような条件なのかははっきりしない。グーグルの広報担当によれば、グーグル・ニュースでは人間の編集者は携わらず、特定の報道機関とも提携しないという。