「ファーウェイ使用なら情報共有制限」、米がドイツに通告
ワシントン(CNN) 米国がドイツに対し、次世代通信規格「5G」の通信網構築で中国の通信機器大手ファーウェイ(華為技術)の製品を利用すれば、情報共有の範囲を制限すると通告したことが12日までに分かった。
この問題に詳しい米当局者によると、米国のリチャード・グレネル駐ドイツ大使はドイツ政府に宛てた先週の書簡の中で、もしドイツがファーウェイに契約を受注させた場合、ドイツが米国の情報にアクセスできる範囲を縮小すると通告した。
在米ドイツ大使館は、経済・エネルギー相が書簡を受け取ったことを確認した。ドイツは今月7日に、5Gの契約についてはいかなる企業も入札を禁止しないと発表していた。
グレネル大使の書簡について、米国務省はコメントしていない。一方、米国家安全保障会議(NSC)の報道官は、ファーウェイの5G通信網が継続的な脅威を投げ掛ける恐れがあると強調した。
米国は英国、オーストラリア、ポーランド、欧州連合(EU)、フィリピンなどの国や地域に対しても、ファーウェイ製品を禁止するよう圧力をかけてきた。オーストラリアは安全保障上の懸念があるとしてファーウェイ製品を完全に排除、ニュージーランドは部分的な規制に動いている。