プールに10万枚のペーパータオル投入 ユーチューバーに批判集中
(CNN) 「10万枚のペーパータオルでプールの水を吸収できるか」と題し、実際に試した動画をユーチューブに投稿した男性が、視聴者から批判を浴びて謝罪した。
タイラー・オリベイラ氏は登録者数が59万人を超える人気ユーチューバーだ。
プールの動画では初め、ペーパータオルを1枚ずつ投入していたが、やがてロールごと放り込み始めた。しかし2~3時間続けても、プールの水位は2~3センチ下がったかどうかという程度。ついにはペーパータオルをごみ箱に入れ、花火で爆発させようと試みる。
この内容に対して「とんでもない思いつき。資源の無駄遣いだ。いったいなんのために」など、環境への配慮に欠けるとの批判が殺到した。
米スタンフォード大学の同窓会誌スタンフォード・マガジンによると、ペーパータオルは紙製品だが、繊維が短くリサイクルできない。埋立地に回されれば、分解の過程で強力な温室効果ガスのメタンが発生する。
オリベイラ氏は数日後、「本当にまずいアイデアだった。ヒットさせることにこだわるあまり周りの世界に及ぼす影響を考えていなかった。この件では批判されても仕方がない」と謝罪。オーストラリア赤十字に1000ドル(約11万円)を寄付すると表明し、視聴者にも協力を呼び掛けた。寄付金は同国で続く山火事の対策チームに渡されるという。