祖母が投稿した孫の写真に削除命令 オランダ裁判所
(CNN) オランダの裁判所は、女性に対し、SNSに投稿した孫の写真を削除するよう指示した。子どもの母親からの承諾を得ていない画像だったためとしている。
女性は娘から、フェイスブックやピンタレストに投稿した画像を取り下げるよう何度か要請を受けた。しかし、女性は要請を受け入れず、家庭内の争いは最終的に裁判所に持ち込まれることとなった。
判決によれば、子どもの母親はSNSに子どもの画像を投稿することは深刻なプライバシーの侵害につながる可能性があるとしている。
裁判所は、個人情報に関する保護法制「一般データ保護規則(GDPR)」の下では祖母は画像の投稿を行ってもよいとの許可を得ているわけではないとしている。
こうした規則は通常、家族のような個人的な範囲内での個人情報の保管には適用されない。しかし、今回のケースでは、祖母は子どもの母親からの同意を得ずに画像を公開していた。母親は未成年の子どものデータについてどれを保管したり共有したりするのかといった点について法的な権限を有している。
さらに、祖母がSNSへ投稿したことによって、より多くの人々が画像を利用できるようになった。判決では、SNSを通じて第三者の手に画像が渡ることもあり得るとしている。
祖母は10日以内に画像を削除するよう要請を受けた。従わなかった場合、オンライン上に画像がある1日ごとに50ユーロの罰金で、罰金の最高額は1000ユーロ。